ゲシュタルトについて

ゲシュタルトとは形態を表すドイツ語に基づく。単なる形という意味を超えて、「一つの全体としてまとまり、かつ、その中がいくつかの部分に分節しながらも、機能的に１つの単位をなし、ほかのゲシュタルトととも区別されるそれぞれの個性を持ったもの」と捉えられている。

＜例：メロディ＞
要素に分解すれば霧散する。それ自体が１つの全体であるような性質を持つ。

図と地

心理学のルビンが発見し、ゲシュタルト心理学の基本概念に取り入れられた。ルビンがゲッティンゲン大学で、不規則な形の記憶実験をするうちに、被験者の中に、内側の領域ではなく、それを囲む外側の形を知覚し、記憶するものを発見。形として浮き上がる領域とその背景となる領域があり、時としてその関係が逆転することに注目。まったく同じものでもどこに焦点をおくかで、まったく異なるものが現出する。